特長
H・Sサンドとは
発泡プラスチックの細粒を主要骨材とし、これに接着剤、増粘剤、保水剤などの混和剤を工場で調合したもので、左官用下塗りモルタルに用いる新軽量骨材です。
1.亀裂、剥離防止に効果的で、接着力も優れています。
●弾性骨材と特殊混和剤の働きで亀裂、剥離を防止します。
●モルタル吸水調整剤(HSモルボン255)を2~3㎏混入する事により、タイル下地としても充分な接着力が得られます。(Ⅱ型、Ⅲ型)
2.省エネルギー型の左官材料です。
●発砲粒を使用しているので、建物の断熱結露防止に効果的です。(Ⅰ型・Ⅱ型)
3.薄型から厚塗りまで幅広い用途に使えます。
●Ⅲ型は薄塗に最適で、材料費の削減になります。
●Ⅱ型を使用すれば、15mm厚モルタル仕上げも可能です。(Ⅱ型5㎜厚+上塗りモルタル10mm厚)
4.軽量で塗り易く、作業効率も大幅にアップします。
●砂モルタルに比べ約1/2の軽量で建物の軽量化に役立ちます。(Ⅰ型)
●軽くて、保水性、粘着性がある為、従来材料の2倍の作業効率があります。
●表面が凹凸状に仕上がる為、クシ目作業も省略できます。
左官工事の省力化、工期短縮に!!
使用・施工上の注意事項
1.H・Sサンド・セメント・モルタル吸水調整剤以外のものは、混入しないでください。
2.アサギ土・石けん系混和剤・防水剤・急結剤・防凍剤等は、モルタル強度を低下させて、ハクリ事故の原因になります。
絶対に混入しないでください。
3.H・Sサンド1袋(50kg対応品)に対し、セメント2袋(50Kg)の割合で使用してください。
4.施工後の翌日には必ず施工面に散水してください。モルタル強度がアップします。
5.離型剤・薬品等が付着したコンクリート下地は、除去処理を行ってから、施工してください。
6.H・Sサンドモルタル塗工下地への上塗りは、塗厚を10mm位を限度として、無理な厚付けはさけてください。
7。夏期の強い日照り及び、はげしい風通しによる急激乾燥はさけてください。
注意事項
◆温度5℃~35℃の範囲以内で施工を行って下さい。
◆施工厚み5㎜以下は避けて下さい。
◆他の材料は一切混入しないで下さい。
標準施工要領(コンクリートの場合)
STEP1
下地清掃を行う。
(レイタンス、塵埃等)(油は完全に除くこと)
STEP2
塗付け作業
30分前に水打ちするか、またはモルタル用シーラ塗布する。
(下地への給水を防ぐ)
STEP3
水が完全に引いてから、H・Sサンドモルタル。
(コテ圧をかけて平均に塗付ける)
STEP4
翌日、散水養生
(急速乾燥を防ぎ、強度アップのため)
STEP5
2日間以上1週間程度 養生
STEP6
中塗りまたは上塗り
試験結果
HSサンド |
タイプ |
Ⅰ型 |
Ⅱ型 |
Ⅲ型 |
塗り厚 |
3~8mm |
3~8mm |
1~3mm |
製品1袋の容量 リットル/袋 |
72リットル |
41リットル |
40リットル |
HSサンドモルタル |
配合 |
普通セメント |
2袋(50kg) |
2袋(50kg) |
2袋(50kg) |
H・Sサンド |
1袋 |
1袋 |
1袋 |
モルタル給水調整剤 |
2Kg |
2Kg |
2Kg |
水 |
22リットル |
20.5リットル |
21リットル |
試験結果 |
生比重 |
kg/リットル |
1.15 |
1.50 |
1.47 |
気乾比重(4週) |
kg/リットル |
1.07 |
1.33 |
1.29 |
保水率2分 |
% |
86 |
95 |
94 |
保水率10分 |
% |
82 |
89 |
86 |
曲げ強度 |
28日 |
N/m㎡ |
2.16 |
3.78 |
4.95 |
圧縮強度 |
28日 |
N/m㎡ |
5.84 |
14.14 |
16.47 |
接着強度 |
7日 |
N/m㎡ |
0.63 |
0.92 |
1.01 |
28日 |
N/m㎡ |
1.02 |
1.20 |
1.31 |
塗厚と施工面接(1袋当り)
|
Ⅰ型 |
Ⅱ型 |
Ⅲ型 |
2mm厚 |
- |
- |
27.8㎡ |
4mm厚 |
16.4㎡ |
12.6㎡ |
13.9㎡ |
6mm厚 |
10.9㎡ |
8.4㎡ |
- |
練り上がり量 |
65.56リットル |
50.65リットル |
55.6リットル |